SWRメーターの照明(無線テクニカル工房)
- 2020.06.16
- EHL工作室

D社のSWRメーター SX-1000 を使用していますがコンテスト時や夜間は見難いのが気になります。外部にDC12V接続で照明が付くのですが、取り外しや再セッテング何かと面倒で野外で暗くなった場合アウトです。外部電源で照明が付くのですが、なぜかSWがついている?

面倒なことに直面した場合改善するのはアマチュア無銭家です。
- 充電電池を内蔵して照明をつける。
- 12Vの電圧は昇圧ユニットを使ってUPさせる
- 外観は加工しない
- 半田付けは最小に
選定部品
- 電池は使わなくなったデジカメのLi-ionバッテリー (ガラ携用でもOK 3.7V 500mAh以上であれば何でもOKです)Li-ionが入手できない場合はNH-MH(ニッケル水素)電池でもOKです。コードレスの子機に入っている 単四3S 3.6V(シュリンクパック3本入り)この場合は充電電源に5Ω2W程度の抵抗を直列に挿入
- 昇圧用ユニットXL4015E1 (入力 2.7V~5.5V/出力 3.5V~24V 12VOut 0.3A)
- 抵抗器 1/10W XL4015E1ユニットの場合 18kΩ

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Li-ion電池が入手出来ない場合はNI-MH(ニッケル水素)の3SType 3.6V でも OKです。
昇圧ユニットの選定と設定
SWR計の照明の消費電流は50mAです。電源は12V出力で100mA程度あればOK、スイッチング発振周波数の高調波がアマチュアバンド内にならないように注意が必要ですXL4015E1は1.6MHzですので9倍が14.4MHz付近になります。その他のバンドはOKです。
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スプリアスの分布
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HAMバンド内に1.6MHzの高調波は確認出来ませんでした
SWR計の照明を点灯させた状態でのノイズは確認出来ないようです。
電圧の設定は入力に3V~4Vを印加し、付属の半固定ボリュームを回転させ出力電圧が12Vになったらボリュームの端子を基板から取り外す。その抵抗値をテスターの抵抗レンジで測定した値が正式に取り付ける抵抗器の値です。12V±2Vの範囲であればOK、ざっくりで問題ありません。
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電解コンデンサーを2ケ取り付けてください(できればチップ部品がベストです)
VR1に端子に18kΩを半田付けで12V出力が出ます。半固定VRを付けたままでもいいんです。
取付と配線
電池と基板の取付は基本両面テープです。最近の両面テープは強力なものが多いのであらかたこれでOKです。基板の裏側はスルーホールのパターンがありますので、絶縁耐熱系のポリアミドテープなどで絶縁されるのがベストです。電池はそのまま両面テープでOKです。
DCジャック基板に+と-の線を各2本取り付け昇圧電源基板とパラに電池パックの̟+とーに半田付けし背面パネルにねじ止めする。電池は3端子又は4端子ある場合があるのでテスターで3.8Vの出力がある端子に+と-を間違わないように半田付けしてください

これで終了です。半田付け個所も少なくSWR計の照明SWを切ると照明は切れますが電池は昇圧していますので時々充電してください。DC入力は12Vではなく5Vとなりましたのでくれぐれもご注意ください。
充電は外部電源供給のDCジャックがありますので5V出力のガラ携の充電器(5㎝×5cm)四角い充電器又は通販で300円くらいの5V1A程度のSWTypeのアダプターを購入。接続は内径2.1φ/外形5.4φのプラグを取り付けて完了です。加工後の出力チェックと極性チェックを忘れずに実施してください。充電時間は使われる充電電池の容量○○mAh/充電器の出力電流=数時間です。
Li-ion電池を使用の場合、昔のトランスTypeのアダプターでの充電は避けてください。レギュレーションが悪いので定格出力を保証するため出力電圧が無負荷で高くなっています。電池側の過充電保護回路が動作しない場合は、火災事故の危険があります。Ni-MH電池の場合はトランスTypeの充電器を使用しても大丈夫です。
間違って12Vを印加しないようにテプラなどで必ず表示すること!(テプラを張ると形状変更?)
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