ノートパソコン予備電源の製作
- 2019.12.31
- EHL工作室
最近はハムログやPCを端末としてノートパソコンを屋外で使用する場合が多くなります。どうしても内臓バッテリーの動作時間が短く3~4時間で「電池がありません~!!」の状態に。・・・なんとかせねば。
外部バッテリーの使用と充電器を製作
現状の把握
一般的に18650の1P4STypeで32Wしかありません、2P3Sであれば48W程度ありもう少し長く使えるのでが・・・・
電池容量
運よく25V1.5A(18500の1P6S)の Li-ion電池を入手これをベースに手持ちのPC Lenovo の外付け電池とし、野外専用の予備バッテリーとする。予備バッテリーは33W程度で本体と合わせて60W以上となり、6時間以上の使用に耐えられます。
入手した22.5V1.5AのLi-ion電池
入手したLi-ion電池とPCの外部電源に合わせてコントロールの回路を選定する。
PCの外部入力電源20V 入手した Li-ion電池に合わせて降圧制御の選択をする。
外付けバックアップバッテリーの作成
降圧型制御として可変(AVR)TypeとPCバックアップ電源のマルチ使用可能とする。PCバックアップ電源20Vと2.7V~24VのAVR電源とする
制御基板裏側のパターンをポリアミドテープで絶縁
放熱器を追加して電流容量をUPさせる
外観
操作部と入出力端子
出力の電圧設定は青い半固定VRを取り外し、デデントVRに変更 35V470uFのケミコンの右隣のダイオードはPC側の電池の逆流防止用
可変VRと充電用入力とPC用出力コード
電源SWはレギュレーター基板のOnOff、可変出力用端子とLED
モニター用2線式LED電圧計を出力端子にパラ接続とする
PC用以外でも実験用電源や移動用無線機の10W運用を行う場合は4Sバッテリー(PC用のLi-ion電池)をベース電源として使用。2.7V~14Vのバックアップ電源として製作するのも便利です。
充電器改造
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改造手順
市販の24VACアダプターを25.2Vに改造、電圧設定用の抵抗(4桁表示精密抵抗)を変更して電圧を 設定する。2次側の電圧設定又は制御ICの精密抵抗に200kΩ程度の抵抗をパラって電圧変化を見る。
電気テクニカル工房(電源)ACアダプターの改造 参照
基板の改造 24V0.8Aの電源を25V0.7Aに改造
外付けのバッテリーで電池切れのリスクがなくなり快適な環境でPCを動作させることが出来ます。
自作品はできるだけ美しく
アルミ箱のケースはどこか終戦後の焼け跡イメージが残りますね(アルマイトのお弁当を想像)。ローカルさんのリクエストに応えてシンプル&スマートに製作しました。女性も喜びそうなソフトなイメージです。
PC用の補助電源の為、電圧可変のVRと電圧表示は削除しました。 コストダウン!!
中身を見てみましょう
青い半固定VRで任意の電圧と電流を調整できます
電圧 3V~23V 電流 ~2Aまでの設定となりますお使いのPCなどに合わせて設定してください
注意!!出力先に電池がある場合必ず逆電流防止のダイオードを接続をお忘れなく。DC/DCコンバーターの破損につながります。
ポータブルの電源ですリード線もスマートに収めました。DCプラグはPCのDCジャックに合ったものを取り付ける。
右下のDCジャックはEIAJの2.5φがついています。25.2Vの充電器が接続されます。通販で24VのDCアダプターを購入して25.2Vへ改造してください。
ケースにDC出力コードを収納する場合、基板側にはセットしない事(回路の+Bと出力プラグのアースが短絡すると危険です)
携帯にも便利です
SW側に出力コードが出ていますがご愛嬌として見逃してください
このケースは貧乏人御用達の100円shop「セリア」の石鹼箱です。「恐るべし100円shop!!」100円shopが無ければ年金受給者の電子工作はできなくなりました。
試験用電源に3~20V迄のポータブル定電圧電源、100V不要!
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