ジャンクで作るアマチュア無線機器(無線テクニカル工房)アンテナ製作 他)
- 2019.11.04
- EHL工作室
- 技術工作の情報(無線編)
活動範囲
- 趣味と健康を兼ねて小高い山へハイキングをしていますが、福島県中央部は比較的登りやすい山がたくさんあり、その中で無線伝搬に適した山を紹介すると同時に使用したアンテナや無線機、電源バッテリーの製作記事を紹介します。
- 関東方面にロケーションが良いのは郡山から近い 宇津峰、蝦夷嶽などが20分程度で登れるベストな山です。
- 宇津峰は郡山市田村町谷田川登り口を車で最終駐車場まで行けます。山頂までは徒歩20分山頂に東屋があり雨が降っても退避できます。 歴史の山 宇津峰 参照 http://nobuyuki-lab.com/2019/11/04/post-52/
- 蝦夷嶽は須川空港の東,狸森より元福島空港カントリークラブ(現在ソーラー基地)入口に付近に路駐して10分程度で山頂です。展望台があり東以外は開けています。
蝦夷嶽展望台 福島空港が西側に木の陰に確認
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使用Rig
- アンテナ 430MHz と無線機 Set
ジャンクで作るアンテナ 430MHz
- 基本的にゴミ箱(ジャンクBox)で作れるものを紹介いたします。
- 材料は捨てられているVHFのアンテナ、ジャンクBoxにある同軸ケーブル(5D2V)3mm×12mmねじ・ナット
- 購入品 電気工事用隠蔽VPパイプ(17φ)VPパイプホルダー9ケ(両サドル)T型ホルダー(20φ)
- ジョイントホルダー2ケ(20φ→17φ)
組み立て説明
- TV ANTを流用したラジェーター部 4ケの穴はエレメント用とUバランの引き出し穴に使用。邪魔にならずいい具合ですUバランの同軸は5D2V 1/2λ(25㎝前後)200Ωを50Ωにする場合は(偶数/4λ×0.66)ですが、あえて3/4λ(34cm)としてトライしました。
- 上記検証は推定です。結果オーライですみません
- 波長(λ)は 30000/433=69.3cm これの3/4に短縮率0.67をかけると約34cmになります(被覆部までの長さ)SWRメーターを見ながら調整してください。0.67がベストかどうかは不明ですがインピーダンスはーj側に寄っているようです0.714くらいあるのかな?。
- ラジェータ部でSWRが1.5±20%以内であれば導波器 1とラジェターの間隔で微調整する。どうしても1.5以内に収まらない場合は導波器の長さを調整してください。導波器1の代わりに導波器2を取付けて確認する。導波器は1~8まで徐々に短くすればいいので、導波器1は導波器8として先頭に導波器7とした一番短いエレメントと同じ長さにして取り付ける。
- 導波器と反射器のエレメントは17φの電気工事用のパイプをブームにして両サドルのクランプにアルミパイプを3φ×15でナット止めです。 ブームをマスト又はスタックブームへの取付はT型のホルダーで固定、このおかげでスタックへの組み立てがあっという間で、登山の汗が乾く暇がありませんHiHi
- ラジェーターの長さは指定寸法とうりにすることSWRが下がらないからと言ってむやみにカットしない事。
- 微調整はUバラン?の同軸の取付角度や取り付け方向でも変わります。
- ラジェータが200Ωの場合1/4λなので50Ωですが、今回は73Ωから50Ωへの変更でバランを3/4λとしました。バランをループ状にした事と給電部をシュペルトップ構造にしたのも効果がありか? SWRが1:1程度 ?まで下がりました。
- シュペルトップの同軸がエレメントからチョロチョロ出ているので最終的に200Ω(FD)のエレメントにしたいです。
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シュペルトップ加工
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同軸コネクターの付け根で絶縁被覆部の一部はがし、編み線に銅箔テープを巻き付けはんだ付け後収縮チューブで固定、1/4λでM中継コネクターで接続する。(後でこのM中継で泣かされます)またシングルのアンテナをスタックにするとSWRの変化があるのでサイド調整が必要(導波器1と輻射器の間隔を調整すると改善される場合があります)
1)エレメントの長さ | 2) エレメントの間隔 | ||||||||
反射器 | 360mm | 反射器 | 150mm | ||||||
輻射器 | |||||||||
輻射器 | 335mm | 85mm(80) | |||||||
導波器 1 | |||||||||
導波器 1 | 305mm | 110mm(120) | |||||||
導波器 2 | |||||||||
導波器 2 | 295mm | 125mm | |||||||
導波器 3 | |||||||||
導波器 3 | 280mm | 130mm | |||||||
導波器 4 | |||||||||
導波器 4 | 275mm | 135mm | |||||||
導波器 5 | |||||||||
導波器 5 | 270mm | 140mm | |||||||
導波器 6 | |||||||||
導波器 6 | 268mm | 150mm | |||||||
導波器 7 | |||||||||
導波器 7 | 265mm | 175mm | |||||||
導波器 8 | |||||||||
導波器 8 | 265mm | ||||||||
全長 1200 |
mm | ||||||||
○ スタックは( )寸法でマッチング |
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スタックKit 430MHz
- コネクターと同軸を除きホームセンターでの材料を使う。
- コネクター♂ 5C2V 2ケ コネクター♀ 1ケ 同軸5C2V80cm 2本 17φ連結パイプ(中間でカット)
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整合同軸の長さ
- スタックにするにはT型ホルダーをブームのバランスがとれる場所に取付る。スタックキットは3/4λの75ΩケーブルでOKです。5D2V給電で433MHzでSWR1:1.2です。 ビームの切れ具合は都内の局と埼玉西部の局であればS3程度は完全に聞き分けます。
- すでに作成した10エレの八木アンテナはほぼ50Ωで整合されています。上記スタックキットの5C2Vは半分に切断して35cm×2本(3/4λ)の長さで50Ωに整合させる(30000/433×3/4×0.66)
- 50Ωに整合したアンテナに75Ωを取り付けると50Ω/75Ω=0.67となる。スミスチャート上で奇数/4λのケーブルを接続した場合、50Ωを1としてインピーダンスが反転し1.5となり75Ω×1.5=112.5Ωでパラ接続の為 112.5/2=56.2Ωでほぼ50Ωで整合致します。
- スタックのアンテナ間隔は1λ(70cm)としました。
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使用感
- ジャンク箱とホームセンターでメーカー製並みの性能が出ます。購入部品は同軸コネクターと一部電工用部品だけですから約5000円で10エレスタックが手に入りました。
- サイドの切れは抜群でS1がフルスケールとなりますFB比はS2がS9程度でバック側に少しサイドローブが出ます。
- こちらが標高500~700mの山岳移動で相手局が固定局のGPアンテナでも200kmの距離は可能。福島県の中央部から(北は岩手一関で南は首都圏)相手局が山岳移動3Wで300km離れたホイップアンテナの局でも交信OKでした。
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最長到達距離は10ele×2 FM通信で長野県木曽御岳移動330km程度です。
433MHz RFAmp 製作
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- 三菱RFPowerIC M 57704を使ったキャリコン制御のリニアアンプを制作
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取付部品と組上げ
- Takchi YM150のケースを使用する
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- その後ANT出力コネクターはN接栓に変更。左のキャリコンはSSB送信時のPTT制御で駆動させる回路に変更。
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使用感
- 結構簡単に組み立てられPowerも1W入力で15W出ます。3A以上消費電流が流れますのでANTの整合をきちんしないと、ICを飛ばすことになるのでSWRメーターは必須です、夏場の直射日光は相当刺激的なのでファンで冷やすことを考えてください。
- 使用感は2W程度ですと業務用HAM(トラック運用の無線局)にかき消されるのがアンプ追加ですと、福島からの信号がはっきりモービル局に入感するので、好意的にチャンネルを譲ってくれます。
- 多素子のビームアンテナ、PAmp、バッテリー充電。道具は揃った山にゆくぞ!
1200MHz RFAmp 製作
- 三菱製M57762を使ったリニアアンプ
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組み立て
- ケース加工は430MHzと同じ。計画では 430MHzと同じキャリコンを計画しましたが、RFの回り込みが多く誤動作が発生、又ANTリレーを安物を購入したため11Vで動作しない物がありワイヤーコントロールに変更しました。
ANTの切り替えはコネクタ直下で制御した。
M57762 を使用
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使用感
- 1200MHzの信号制御がキャリコンではうまくいかずワイヤーでの接続となりましたが、MICとPTTのプラグの接続が面倒です。でもスタンバイは確実に動作するのでとりあえずOK。
- 1W入力で20W程度の出力が確認できました。1200MHzは出ている局が少なすぎ!
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1200MHz アンテナ製作
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- アンテナ調整後(Uバランの長さを少し短くてSWRが1:1.2迄落とした)まだ未使用です。早く暖かくならないかな1Wでも県外の局と交信できるのが目標です。
- 結果が良ければ、今はシングルですがいずれはスタックにする予定。もっと多くの局がQRVしてくれると良いんですが・・・・・そのうち1200MHzも携帯電話の会社にとられちゃうぞ!( ;∀;)
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給電部
- エラジェーター部は300Ωです(銅パイプ曲げるの大変で銅テープ処理)
- 理屈では200Ωのラジェターに2/4λの1.5D2VのUバラン(7.8cm)で 50Ωへ変換
エレメントとブーム取り付けは430MHzと同じ。
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アンテナ加工
- アンテナエレメントと間隔
- Ref (反射器 10 φ ) 120.0mm (長さ ) 0mm (間隔)
Rd (輻射器 110mm × 30mm 銅箔) 109.6mm 48.0mm
D1 (導波器 9 φ) 93.3mm 37.0mm
D2 (導波器 9 φ) 92.1mm 39.0mm
D3 (導波器 9 φ) 91.0mm 50.4mm
D4 (導波器 9 98.9mm 58.6mm
D5 (導波器 9 φ) 88.1mm 65.6mm
D6 (導波器 9 φ) 87.2mm 70.3mm
D7 (導波器 9 φ) 86.5mm 77.3mm
D8 (導波器 9 φ) 85.7mm 79.8mm
D9 (導波器 9 φ) 85.1mm 84.3mm
D10 (導波器 9 φ) 84.7mm 87.8mm
D11 (導波器 9 φ) 84.3mm 92.5mm D12 (導波器 9 φ) 84.1mm 94.2mm
D13 (導波器 9 φ) 84.1mm 98.7mm
D14 (導波器 9 φ) 84.1mm 104.0mm
D15 (導波器 9 φ) 84.1mm 104.0mm
D16 (導波器 9 φ) 84.1mm 105.0mm
D17 (導波器 9 φ) 84.1mm 105.0mm
D18 (導波器 9 φ) 84.1mm 105.0mm - 下の数字はRefとRd・・・・・・・・・・の間の数字は各エレメントの中央までの寸法mm、中の数字はエレメントの長さ。
- D12以降は同じエレメントの長さ、間隔はD14以降共通の間隔でエレメントを取り付ける。
- 昨年に未調整のアンテナで実験しましたが、ひたすらにCQを出して気長に相手を待つだけ。これが結構つらいんです。430MHzの1割でも On Air してる人がいればいいんだけどなー。(今年のブラシアップのアンテナが楽しみ)
- 車での移動は上記の周波数のほかにHFも車に搭載しているので、早朝からCQの連呼で車のバッテリーを上げてしまったことがあるので、今は予備のバッテリー(Li-ion)30Ahを持ち込み対応しています。
HF 7MHz モービルホイップの製作
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外観
- アルバイト通勤でバイパス走行、信号もなくのんびりHFの運用
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詳細部分
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10年以上使用していますがエレメントが細く風に柳STYLEです。駐車場の料金所や低いガードくぐるときガンガンぶつかりますが、多少のメンテナンスでリカバリー可能。帯域幅はSWR1.5で約±40kHz。アンテナチューナーは未使用です。 近年HFのコンデションが低調ですので最近は近県の各局とはご無沙汰しています。
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