コメット CAA-500MkⅡでアンテナ調整
- 2025.12.28
- 電気
NanoVNAが出回る前はコメット社のCAA-500MkⅡがアンテナアナライザーの代表選手でしたが、Rig ExpertのAA-54を使い始めSWRだけでアンテナ調整をする難しさがR±jXが表示できPC接続でスミスチャートがトレース可能になった為、アンテナ調整が簡単になったことを思い出しました。
しかし AA-54は54MHzまでの使用範囲なので、CAA-500をしばらく使っていましたが NanoVNAの購入以後、CAA-500MkⅡとAA-54はほとんど出番がなくなりました。

NanoVNAはアンテナアナライザーとよりベクトルネットワークアナライザーですね。本体だけでスミスチャートが見れます。AA-54はPCを接続するとスミスチャートが見れます。
現域引退のCAA-500MkⅡでどこまでアンテナの調整ができるかNanoVNAと比較してみましょう
決定的に違うのはNanoVNAは測定周波数でキャリブレーション(校正)をしながら使用します。スミスチャートの右端(オープン)と左端の(ショート)それに校正用の抵抗(50Ω)で、アナライザーを校正します。各周波数ごとのCheckなので校正値(50Ω)に対して比較SWRになります。又広帯域でもリアクタンス部を含むSWRなので周波数によるズレは極めて少なくなります。
アンテナの給電インピーダンス
Z=R+jXまたは(R-jX)は給電部 R(交流の絶対値) 給電部のインダクタンス(コイル成分 チャートの上半分 +)キャパシタンス(コンデンサ成分 チャートの下半分 -)の周波数における値(交流の虚数値)リアクタンス部です
アンテナの広帯域化やVHFやUHFではバンド幅が広いので広い周波数をカバーする為、共振点を広くしなければなりませんは Z=R+jXとZ=R-jXを理解する必要があります
CAA-500MkⅡの校正
CAA-500MkⅡは個別の周波数キャリブレーションの必要はありません。
ダミーロードによるSWR確認

インピーダンス測定
CAA-500MkⅡ
50Ωのダミーロードのスミスチャート
残念ながら200MHz~500MHzまでの測定はインピーダンスの表示がありません。とりあえず50Ωダミーロードで測定します。
200MHz 以下に限ってPowerSWの上のGraph ON/OFFでインピーダンス値が表示されます。
430MHzではインピーダンスが表示されていません。145MHzでもjX 値が増えています(51+j5)正確さに欠けるようですね。200MHz以下でダミーロード測定では50+j0になるはずですが?ずれていますね。
50Ωのダミーロードでは~22MHzまでは51+j0です。 85~102MHz→51+j1 102~108MHz→51+j3 108~125MHz→51+j4 125~145MHz→51+j5 145MHz~160MHz→52+j6 160~170MHz→52+j7 170~195MHz→52+j8 リアクタンス部が大きく変化していますね
50Ωのダミーロードの作成
市販のMコネクターに100Ωをパラ接続で使用します

NanoVNA FV2
50Ωのダミーロードのスミスチャート
CAA-500はダミーロードで51+j5で(SWR1:1.1)NanVNAが52.8-j2.3(SWR1:1.07)でした。
144MHzでのアンテナ調整
実際のアンテナ調整145MHz/433MHzデアルバンドアンテナの測定
145.00MHz
CAA-500MkⅡ

NanoVNA FV2

実際のアンテナ測定
144.00MHz
CAA-500MkⅡ

NanoVNA FV2
SWR1:1.25 インピーダンス値 Z=50.0+j11.0
146.00MHz
CAA-500MkⅡ

NanoVNA FV2

144MHz CAA-200 SWR1:1.3 インピーダンス値 Z=50+j15 NanoVNA SWR1:1.25 インピーダンス値 Z=50.0+j11.0
145MHz CAA-200 SWR1:1.3 インピーダンス値 Z=60+j13 NanoVNA SWR1:1.25 インピーダンス値 Z=59.5+j6.82
146MHz CAA-200 SWR1:1.3 インピーダンス値 Z=61+j14 NanoVNA SWR1:1.31 インピーダンス値 Z=64.2₋j6.10
CAA-200は SWRは1.3で安定していますがリアクタンス部が誘導領域(インダクタンス コイル成分)50Ωサークル+j15から60Ω(内側移動)しながらループせずインダクタンス領域で変化が止まっている。これはCAA200の内部リードによるインダクタンス成分がキャンセルされていないと考えられます。50MHz以下でないと精密な調整は不可能でしょう。
やはり使用周波数でキャリブレーションした NanoVNAの精度はかなり高いですね、理想は円の中心で回転すると広帯域になります。
上記のアンテナ(デアルバンドアンテナ)の特性改善方法は直列インピーダンスを少し下げると(ANT全長く又はコイル巻き数を少なくすると中央に引き寄せられます)
CAA-500MkⅡでアンテナ調整は50Ωのダミーロードのリアクタンス部jXが0と見越して周波数が高くなると-X(キャパシタンス)部に振れます。R値が50Ωを少し足りない条件の場合で並列補正で適正化が可能です。50Ωを超える場合直列補正を加えることでSWRを下げることは可能です。
CAA-500MkⅡでの細密なアンテナ調整は難しそうです。周波数が低ければいけそうですが詳しくはNano VNA 活用 (Mr.Smithを使う )を参照してください
Batteryの改造
CAA-500MkⅡの電池は単三又はニッケル水素電池を使用するようになっています。外部電源は2.5φのEIAJのDCジャックが接続されるようです。電池ケース右下のスライドSW(Ni-H2)をONにすると、充電可能になります。Ni-H2電池の場合1.2V×6=7.2で、外部電源は8V~16VのCC/△V充電になっています。
今回はLi-ionBatteryを使用します。3.8V1200mAを2ケ直列接続になります。CV/CC充電となります。充電電圧は最大8.4Vとなりますので外部電源は9Vのアダプターに5A程度のダイオードを接続すると8.4Vで最大となりますので改造は簡単です
改造手順
1. 電池ホルダーの取り外し。ねじ止めで取り付けられている電池ホルダーを取り外し+(赤)と-(黒)のリード線を切断します。
2. 3.8Vのリチウム電池を2ケ 電池ホルダーを外した位置に両面テープで貼り付け、直列接続して本体から出てくる+(赤)と-(黒)半田付け絶縁処理して本体側は終了
3. 9V1A程度のACアダプタの出力コードの片側にダイオードを直列に接続して絶縁してアダプターの改造は終了となります。
◎ Ni-H2電池の最大充電電圧は1.5Vとなります6本使いですので9Vですこの場合、本体の電池残量表示は100%です。Li-ionの場合最大充電電圧は4.2V×2=8.4V、電池残量は93%程度になります。
改造の外観
いろいろ改造して楽しんでください
-
前の記事
武奧増補行程記12-6を現代に見る(27-31) 2025.11.18
-
次の記事
記事がありません



