144MHzHB9CVアンテナ製作(無線テクニカル工房)
- 2020.04.27
- EHL工作室
前回5エレの八木アンテナはそこそこ使ってましたが、ローカルのOMさんがモニターで使ってあげると言う事で縁組が整い、泣く泣くお嫁に出しました。今後の移動運用で7エレスタックは担ぎ上げにはちょっときついので、今回新たに助士席に乗せてデートができるサイズ。HB9CVの4エレメントのアンテナを作成しました。
いつものUバランはやめて1対1の強制バランです、高周波用のリングフェライトに1.5D2Vを2T巻き込みました
加工手順
ラジェーター部(輻射)
- 17φの電工用隠蔽パイプにTサドルを挟みこみ5mm厚のアクリル板を取り付けてあります。
- 四角にカット(80mm×60mm)したアクリル板にはエレメントと同軸コネクター(メス)を取り付ける。(エレメント寸法表参照)
- エレメント固定は昔のANTのエレメントホルダー流用、1/2にカットし2か所穴開け3×22mmのねじ4本で固定、だるまラグ端子とサンドイッチにします。
- 給電部は16φ9mmのリングコアに 1.5D2Vの同軸を2T巻き込みエレメントとコネクターに半田付けの強制バラン
レフレクター部(反射)
- 構造はラジェターと同じですが同軸コネクタ(メス)とラグ端子はありません
- アクリル板が外側にはみ出していますが内側に入れてもOKです(最終的には反射器と輻射器の間隔を大きくしました)
エレメント情報
反射器:1030—(235)—輻射器:960—(215)—導波器1:890—(230)—導波器2:840 ( )内の数字はエレメント間隔
ブーム長は700mm 反射器と導波器のエレメント太さは強度の都合上10mmφ以上必要です。
使用感
近所の高台でFM運用を実施。福島県本宮の大名倉山のふもとの中継所から2m(三脚)取り付けで石巻より55のリポートを頂きました。この時は直接波ではなく安達太良山の反射波です。サイドの切れもまあまあ 4エレなのでこの効果で満足しています。ちなみに3エレにするとSが1レベルダウン。こんなもんでしょう。
この時は大名倉山に 登る気持ち満々で来たのですが、アンテナポールを忘れてきたのでアンテナの高さが取れず地上から2mの高さからの運用になりました。
自宅(郡山市)の駐車場に3.5mのポールを建て栃木方面をサーチしたところ、那須市内の局長さんから56のリポートがもらえ 使える!との確信が持てました。
MMANA(アンテナシュミレ―タ―)での確認
何せ短縮Typeのアンテナです期待はあまりしませんが、確認してみました。
ブームを長くするとFB比は相当よくなりますが、Gainは同じ?。SWRは強制バランで1:2ですが我慢!良し!としましょう。
5月末に発生のEsでは6エリアとHLなどとコンタクトが出来ました。アンテナの性能と思いたいのでが・・・・・実際コンデションが良ければパワーもアンテナも関係ないのです。・・・HiHi
反省の結果
山の上に機材を忘れることで新たな製作意欲がわきます。マイカーアンテナのM基台にポールを取りつけて即にアンテナが付けば最悪、3m近いアンテナ設営ができる。即 作っちゃいました。HB9CVの4エレ位だったら乗っかります。もちろん走行はできません
NanoVNAで430MHz HB9CV 5ELスタック ( アンテナ製作 第5弾) に参考製作記事があります。 移動が好きで運用される方は是非1本、車内に準備ください
おまけ
言ってる先からバランのコアを破損してしまいました。タカチのプラケースTW-4-2-8(40×20×80)@175-のケースでガードしました。マッチング用のリングコアのガードは必須です。
SWRがもっと低くしたいときは反射器側のエレメントにショートタブを付けることにより、1:1.5程度に下げることが出来ました(すこし不安定( ;∀;))
以前HB9の2ELを作成した時にアクリル板表面に銅箔テープでのショートタブを作成しましたが、今回は4ELでブームが長くなりましたので突起部は極力少なく、ショートタブは位相クロスバーと同じ線で作成。(電気工事用のPVC屋内線です)
実際に運用した結果は5EL八木とほぼ同一の感じです。エレメントが1本少ないのと、ブーム全長が1.3mより0.7mになっての使用感の変化はなさそうです。静岡市の固定局長さんからは、5エレ八木と同じ55~のリポートを頂きました。(HB9CVは利得が高いのです)
430MHz10EL×2と比較するとビームパターンはブロードですが移動で使用するのには逆さだるまのパターンでもいいのかな?
今後とも製作と検証を繰り返し楽しいハムライフを送りたいと思っています。
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